サバイバル記録
陰謀論の心理学:なぜ人は「都合のいい物語」に溺れるのか?
「 陰謀論がこれほど蔓延るのはなぜか? 」
それは、現実を直視できないほど追い込まれている人が増えている証拠なのかもしれません。 世界は複雑で、残酷で、不条理です。自分の人生がうまくいかない理由を「自分の行い」の中に探すことは、てっとり早く言えば苦痛です。
「世界を裏で操る誰か」のせいにすれば、楽になれます。 自分が貧しいのも、モテないのも、病気なのも、すべて「闇の組織」や「政府」のせい。そう考えれば、自分自身の至らなさを直視せずに済みます。
陰謀論にハマる人の多くに見られる共通点、それは 強烈な「他責思考」 です。
これはある種の「精神的鎮痛剤」です。 しかし、鎮痛剤で痛みを散らしている間も、病巣(現実の問題)は進行していきます。思考停止している間に、取り返しのつかない所まで流されてしまうのです。
陰謀論者への接し方
「あいつは騙されている」「目を覚まさせてやってやったほうがいいのか?」 そう思うこともあるでしょう。しかし、それは徒労に終わることが多いです。
なぜなら、彼らは「事実」を知りたいのではなく、 「安心」したいだけ だからです。 物事を「表と裏」「善と悪」だけで単純化し、自分を「真実を知る選ばれし善側の人間」と定義することで、かろうじて自我を保っています。
その松葉杖を無理やり奪えば、彼らは転倒し、あなたを攻撃するでしょう。
私たちがすべきこと
重要なのは、他人を変えることではありません。 「自分もまた、安易な物語に逃げ込んでいないか?」 と自問することです。
不都合な現実を直視するのは痛みを伴います。しかし、その痛みを受け入れ、自分の足で立つこと。 それが、狂乱の時代を生き延びるための、最小単位の 「サバイバル」 なのです。 Clint